近年、スマホのインカメラを塞ぐグッズが売られています。
なぜこのようなものが販売されているのか?と疑問に思い、詳しく調べてみました。
スマートフォンのカメラやインカメラが盗撮されるようなリスクは本当にあるのでしょうか。
スマホのカメラやインカメラが盗撮されることはあるのか?セキュリティリスクとその対策について
スマホのカメラを利用した盗撮事件は実際に報告されている

スマホのカメラを利用した盗撮事件は実際に報告されています。
特に遠隔監視アプリを悪用して盗撮を行ったケースが報告されています。
本来は防犯目的で使用されるアプリが、悪意のある第三者によって不正に利用されることがあるのです。
遠隔操作アプリの機能の一例
・位置情報の追跡 スマホの現在位置を確認できる
・通話記録の閲覧 通話履歴やメッセージの内容を確認する
・カメラとマイクの操作 遠隔でカメラやマイクを起動し、写真や音声を取得する
・アプリの利用状況確認 他のアプリの使用状況を監視できる
・デバイスのロック スマホを遠隔でロックする
これらの機能によってスマホの持ち主が知らないうちにカメラが操作され、個人情報が漏洩・プライバシーが侵害される可能性があります。
フェイスブックのマークザッカーバーグも自身のパソコンのインカメラを塞いでいた
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグが自身のノートパソコンのインカメラをテープで塞いでいたというのは有名な話です。
これはパソコンでの一例ですが、世界的なハイテク企業のCEOがそのような対策を講じていたということは、何らかのセキュリティリスクが普通にあるものなのだと考えられるでしょう。
どのような手口でスマートフォンを乗っ取るのか?
ではどのようにしてスマートフォンを乗っ取るのでしょうか?
これらは悪質なウェブサイトへのアクセスや、不正なアプリのインストールが原因となることがあります。
無断で遠隔操作アプリをインストールされるケース

持ち主がロックをかけずにスマートフォンを放置した場合、無断で不正なアプリがインストールされる可能性があります。
また、端末を貸してほしいと言われ「少しのあいだなら」と貸した際に、本人の同意なしにアプリがインストールされるというケースもあります。
元恋人にこのような遠隔操作アプリを使用された実例もあるそうなので、親しい間柄であってもスマートフォンの貸し借りは控えたほうが良いでしょう。
騙して遠隔操作アプリをインストールするよう誘導するケース
「簡単に稼げる副業がある」などSNSなどで呼びかけられ、副業に必要なアプリとしてこのような遠隔操作アプリをインストールするよう誘導されることもあるようです。
遠隔操作を受けながら複数の消費者金融に借り入れをさせられて被害に遭ったという事例があります。
引用記事 情報処理推進機構「遠隔操作ソフト(アプリ)を悪用される手口に気をつけて!」より
悪質なURLにアクセスする
悪質なURLにはマルウェアが埋め込まれていることがあります。
こういったURLにアクセスすると、デバイスが乗っ取られる可能性があるようです。
実際にハッカーがスマホのカメラを乗っ取るとどのようなことができるのか、どっきり企画として、投稿者の知り合いの人に試してみるという検証動画がありました。
こちらの方法はスマホにアプリをインストールする必要もなく、送信したメールのURLをクリックさせて、カメラの権限を許可してもらうだけでウェブブラウザからカメラやマイク機能を操作するといった驚きの内容でした。

対策方法はあるのか?
スマホにはロックをかける・他人に貸さない

席を外す際は短時間でもスマホを持ち歩くようにしましょう。ロックをかけずに放置したスマートフォンに無断で不正なアプリをインストールされる可能性があります。
またスマートフォンには必ずロックをかけるようにして、他人に端末を貸さないようにしましょう。
カメラカバーで覆ってしまう

インカメラカバー Amazon販売ページより
物理的な対策として、カメラカバーやシールを使用することでカメラを覆ってしまうことで無断での撮影を防ぐことができます。
遠隔操作でカメラがオンになっても映像が撮影されることはありません。

iOSやAndroidのバージョンを常に最新にしておく
2022年にiOSの脆弱性が発見され、乗っ取りの可能性があると指摘されたことがありました。
スマホのセキュリティを強化するため、iOSやAndroid のバージョンは常に最新に保つようにしましょう。
不審なアプリはインストールしない
不審なアプリのインストールを避け、信頼できるアプリストアからのみダウンロードします。
不審なアプリはインストールしない・削除するようにしましょう。
アプリのアクセス権限を管理する
スマホにインストールされているアプリのカメラへのアクセス権限を確認し、必要のないアプリにはカメラのアクセス権限を許可しないように設定します。
また、定期的にスマホのアプリのインストール状況やアクセス権限を確認することで、知らないうちにインストールされたアプリや不審な設定を早期に発見できます。
不審なURL・ウェブサイトにアクセスしない

不審なメールやリンクを開かないことで、フィッシング詐欺を防ぎます。
近年はより巧妙化され 、一見しただけではでは不審なサイトだとわからない場合もあります。
メールの送信者が本当に信頼できるものなのか慎重に確認するようにして、アクセスする前にURLが正しいものかどうかを確認しましょう。
リアルタイムで危険なサイトをブロックする機能があるセキュリティソフトを導入することもひとつの方法でしょう。
セキュリティソフトを導入するのもひとつの手段

近年、フィッシング詐欺などの手口も巧妙化しています。
不安な場合は、リアルタイムで保護してくれるセキュリティソフトを導入することも一つの防衛策でしょう。
色々なセキュリティソフトがありますが、無料で使用できるものもあります。お試しで使ってみるのも良いかもしれません。
無料スマホ用セキュリティソフトAvast
Avastというスマホ用セキュリティソフトは、iPhone・Androidデバイス向けに設計された無料のアンチウイルスアプリです。
マルウェアやウイルスからデバイスを保護し、ユーザーのデバイスをリアルタイムで守ります。
AppleストアやGoogle Playストアから無料でダウンロード・利用できます。

考えるとゾッとする、スマートフォンの遠隔操作
スマートフォンは今や誰しも欠かすことのできないツールになっています。
常にそばに置いているという方も多いでしょう。
それ故、スマホ画面やデータ、カメラに映る映像や音声が誰かに聞かれているかもしれないと考えだしたらゾッとしますよね。
常にセキュリティに対して敏感になり、上記のセキュリティ対策などを日頃意識して行うことが良いかもしれませんね。
