部屋にひろびろとした開放感をもたらし、日当たりを良くしてくれる出窓。
実は使い方よっては安全上のリスクをともなうことがあります。
出窓に置いてはいけない物とは何なのか?
出窓のインテリアの注意点を紹介していきます。
出窓に置いてはいけない物とは?火事の危険性もある?
出窓のインテリアで考えられる危険性とは?
収れん火災が起こる可能性がある
出窓は部屋を広く見せ、開放的でおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
しかし、出窓に置かないほうがよい物があることはご存知でしょうか。
出窓は日光が集まりやすい場所であるため、ガラス瓶などの透明でレンズの役割をはたす物を置くことで、収れん火災の危険性が生じる場合があります。
収れん火災とは何か?
収れん火災とは
凸レンズ状の透明な物体や凹面鏡状の反射物によって、太陽光が一点に集中的に集められます。
この集中した太陽光が可燃物に当たり、発火温度に達して火災が発生するという現象が収れん火災です。
虫眼鏡で黒い紙を焦がす実験は有名ですが、それに近い状況が整ってしまった時に発火の危険性があるのです。
出窓に置いたガラス製の花瓶などレンズの役割を果たす物を置いた時、太陽光を一点に集めて可燃物を発火させる可能性があります。
収れん火災の原因になりうる物の例
・ガラス瓶
・水の入ったペットボトル
・金魚ばち
・水晶玉
・ステンレスボール
・めがね など
また、夕方や冬場は太陽の高度が低くなり太陽光が室内に入りこみやすくなるので、意外にも収れん火災は夕方や冬場に起こることが多いそうです。
出窓に物を置く際は、日光が当たることでレンズの役目をする物や、凹面鏡になる可能性のある物の設置は控えたほうがよいでしょう。
こどもやペットの転落の危険性
出窓は小さな子どもやペットがいる家庭では、転落の危険性も考慮する必要があります。
出窓は窓の外に張り出した構造のため、子どもやペットが誤って乗り出したり、遊んでいる際に転落する危険性があります。
特に小さな子どもは目を離したあいだに好奇心から出窓に近づいたり、上に乗ろうとすることも考えられますね。
転落防止の対策方法
小さいお子様がいるご家庭では、出窓には柵やガードを設置する、鍵が簡単に開かないようにするなどの対策をしたほうがよいでしょう。
窓に貼るだけで取り付けられるストッパーがおすすめです。
台風に対する対策が必要
台風がやってきた際、出窓は外へ出っ張った形になっているので飛来物が飛んでくる可能性があります。
台風の際にはガラスが割れ大量のガラス片が室内に飛び散ることも考えられます。
出窓にシャッターや多機能ルーバーを付けるのがもちろん一番良いのですが、新しく設置となると大変です。
ガラスが飛散しない窓用フィルムを貼るのも、簡易な台風対策として検討してもいいかもしれません。
危険性はないが置かない方がよい物
出窓付近は温度や湿度の影響が大きい
出窓は外の気候の影響を直接受けやすいため、温度や湿度が大きく変動することがあります。
書籍やアート作品などは、変色や劣化のリスクがあるため出窓のディスプレイには適していないと言えます。
日光による色あせが起こると困るものは置かないほうがよいでしょう。
まとめ
出窓の収れん火災に関しては稀な例ではありますが、可能性として頭にとどめておいたほうが良いでしょう。
部屋のアクセントになるおしゃれな出窓ですが、これらに気をつけてインテリアを楽しみましょう!